ここいらの軽井沢とか、ここいらのチベットとか、ここいらでちょっと標高が高い盆地にあるそのマチは、とかくそう呼ばれて寒いトコロの代名詞みたいになっているが、ジツは土器でドキドキ古代ロマンにはじまって、歴史と文化のカホリにはコト欠かない、歴女たちのホットスポット。
「宇和へ古墳巡りに行こう!」
そんなお誘いを受けたのだが、石舞台古墳を“ふ~ん”で通り過ぎ、コロッセオとフォロ・ロマーノをヒトカラゲで世界三大ガックリの一つに認定したこのワタシ、はっきり言って高地性集落とか前方後円墳とか聞いてもちっともモえないのだ
しか~し!
今回はそれにオマケが付いていた。
一緒に行くのはお幸ちゃまのお出かけトモダチ。
お昼は牧場直営のビーフシチューが美味しいレストラン、ワンちゃんOK!
お幸ちゃま、念願のドッグカフェデビュー
二つ返事で催行決定、お幸ちゃまのとびっきりの笑顔と共に、いざ!ここいらの軽井沢?だかチベット?だかへ

第一の目的地。
ここに、ゆうぼく民というレストランがあって、テラスでお幸ちゃまと御一緒に美味しいビーフシチューのお食事が…。

あら?
遠くにお幸ちゃまはいらっしゃるけど、ナンとなくカフェとは違うような…?
なんでも、オサレなドッグカフェは6月で閉店してしまったらしい…

お幸ちゃま、ドッグカフェデビューならず…。
その代わり、同じ敷地内にあるキャンプ場的な焼き肉屋さんかかで、真昼間っからお肉ジウジウということに。

・・・宇和在住のヒトへのインタビューによると、なんでもココは、お肉を買いに行くところらしく、焼き肉屋さんはオマケのモヨウ。

韓国にも、ショーケースの中からお肉を選んでその場で食べられる精肉食堂というジャンルの焼き肉屋さんがあるが、そのノリでショーケースから選ぶも良し、焼き肉処でしか出していないホルモンとかほほ肉とか注文してみるも良し。

牛肉は、モチロンいっちゃん高いカルビの2割引になってるヤツ

ブタのバラ・ロースに鶏肉と、お昼からがっつり食べますコムスメ3人

F1というのは、ホルスタインと和牛を掛け合わせた交雑種の牛の種類なのだそうで、和牛に比べると赤身がサクいというか、滑らかさに欠ける気がするが、気になる臭みや匂いも無く食べやすい。
餌によっては、肉に臭みがでちゃうからね…。
そんでもって、ここいらの銘柄牛伊予牛というのは、割と肉に臭みのある牛に当たる確率が高いのだ
豚や鶏については、それほど語れるだけのナニも無いのだが、ここの豚はぶ~ぶ~言わずに美味しく食べられる。
鳥もケッコー。
なんたって、ここいらの焼き肉屋さんって、豚とか注文したら後悔することの方が多いから、ちゃんとした豚が出て来るお店は貴重。

〆は焼き肉のタレを付けて焼きおにぎりを作成。
米どころだけあって、美味しい焼きおにぎりが完成
そして、お会計。

最後に豚と鳥を1人前づつ追加したつもりが、1人1人前づつ追加したことになっていて、それでもモンクも言わずに食べるの
な気がしないでもないが、食べちゃったんだな、これが…
こちらを眺めてヒュンヒュン鼻を鳴らしていたお幸ちゃまも、鳥の皮とか、机の上に落ちちゃった豚さんとか、ナンと!太っ腹なおねぇちゃんに2割引の牛さんまで一枚もらっちゃって、かなり御満悦のご様子。
「おとなしいですね~。かわいい!オトコマエ!」
お店のおねぇさんにも声をかけてもらって、まんざらでもない様子。
広いお庭のクヌギの木に係留しおいたら、ケッコー気ままにお楽しみにならしゃったみたいで、お犬さま連れには有難い焼き肉屋さん。
もっとも、外にお客さんがいなくって、お幸ちゃまにとっては心にかかるストレスが少なかったというのもポイント高し!
ここでたっぷり腹ごしらえをして、おやつにパン屋さんでパンを買って、いざ!1コ目の古墳へ!

…これが、かなりデンジャラスなトコロだったのだ…。
民家のあるところから歩いて4~5分という言葉にすっかり騙された…。
先月お幸ちゃまと一緒に歩いた皿が嶺なだらかコースに比べると、ひぇ~
ってなくらいに急峻な石ごろごろ勾配。
しかも、案内版が意味不明で違う道に迷い込んだり、目的地を通り過ぎたり…。
やっとたどり着いて記念撮影。

石舞台古墳を“ふ~ん”で通り過ぎたヒトにとっては、目の前にぱっくり開いた横穴式石室もやっぱり“ふ~ん”くらいにしかココロに響かなかったのだった…。
この古墳への登山道?の入口に、ムカシ井戸があったというトコロがあって、きれいな水汲み場が設けられていた。
で、その水と思われる水が別の場所にも流れ出てそこそこ大きな水たまりになっていた。
それはもう、お幸ちゃまがすっぽりとお入りになられても大丈夫なくらいに…。
お幸ちゃま、そこで御機嫌よくお風呂に浸かられる…。
はじめは澄んでいても下は泥なのだ…。
お幸ちゃまが足を踏み入れると、あっという間に澄んだ水は泥水に…。
ワタシにとっては泥池地獄にしか見えないそれも、お幸ちゃまにとっては至福のお風呂だったらしく、何度もその中に身体を横たえ…。
その後、お幸ちゃまをナンとか車に乗せられる状態にするまでに、もの凄い体力と時間がかかったことはいうまでも無い…。
「どうする?」
2コ目の古墳に登るか否か。
これから登ると、ばっちり夕日の時間になるかもしれない。
しかし…帰り真っ暗な道を歩くのは…。
ココは勇気ある撤退!お水飲みに行きましょう!

ということでやって来た苔筵。

苔の上は歩いちゃいけない看板のあるココで、お幸ちゃまを自由に歩かせるわけにはトンでもございません…。

ということで、お幸ちゃまにはお留守番をお願いし…。

地下50メートルから汲み上げるお水をいただく。
最近雨が無かったから、ますますまるくトロンとして…美味しゅうございます。
そして、オマケ?のコーヒー。

コーヒー自体はそうたいしたことないのだが、水が美味しいから美味しいコーヒーになってるよね、の典型
…といったら怒られそうだが、お水が美味しいとあのモンカフェでさえビックリするくらい美味しくなるのだ。
さてこの苔筵。

ジツは、立派なお池付のお庭もある。

ちょうどホトトギスが見頃。
これから寒くなると、鉄ストーブにも火が入り、ナンとも言えない気だるいまったり空間に…。
こうして、宇和ドキドキ街道美味しいもの巡り古墳のオマケ付プチトリップは、目出度く大満足で幕を閉じたのだった
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