旅行する価値があるから三ツ星なのデス~アルザスで食べよう2014⑦~
古今東西、旅先でちょっとタガを外して美味しいモノを食べよう
と思うココロは万古不易。
日本では食べ○グがハバをきかせているように。。。
香港旅行にはOpenRiceが欠かせないように。。。
ムカシムカシ、そんな人間の心性をマーケティングに取り入れたタイヤ屋さんがありました。
言わずと知れたミシュランガイド。
紙媒体もまだまだ健在?ながら、ミシュランガイドに食べ○グ機能が付いて予約まで一気にとれちゃうサイトMICHELIN Restrantsがとっても便利に使えマス。
でも、基本タイヤ屋さんのグルメ本なので、車でえっちらおっちらお出かけしていくことが大前提のお話なハズだわこりゃ…と、改めて感じ入った次第の今回の
L'Auberge de L'Ill。

クルマが無いと、お話にならない場所にある。
自力でクルマが調達できなければ、必然的にタクシー利用が大前提。
コルマールからだと1ユーロ=140円でざっくり8000円というトコロ。
最寄駅のセレスタからだと若干お安めで5000円くらい。
コルマールから出るバスもあるにはあるが、あんまし便がない上に土・日・祝運休だったりするので、バスは運が良ければ使えるかも…くらいに考えておいたほうが、イロイロと臨機応変にコルマール周辺観光できるかも…というのが、今回ワタシたちが得た教訓。

入り口脇にメニューが貼ってあるので、予習しておくとナニかと便利。
と、いうことで、コムスメ2人があの
オーベルジュ・ド・リルに行ったのだ![]()
泊まっているトコロから徒歩30秒だというのに、えらい遅刻してすんません
状態で行ったのだが、にこやかに迎えてくださったHAEBERLIN Family。

フィンガーフードをつまみつつ、じっくりと料理を選びましょう。
と、いうワケで、ココで問題デス。
レストランへ行った時、アナタはア・ラ・カルト派?
それとも、ムニュ(コース)派?
は
と思われる向きもあるかもしれないが、近頃日本のレストランは、低迷する経済状況を反映してか、あからさまに経営の合理化が進んでしまって、カルトとムニュに違いがないというか、ムニュをバラしてカルトにしているところが多くなってちっとも面白くないというか…。
しかし、本来そのレストランの地力というのは、一皿入魂の料理を味わってみて、初めて分かるものではないかと、斯く斯様に思う次第なのだ。
なので、そのレストランの雰囲気を見ようという時には、ホドホドのお値段でイロイロ付いてるお仕着せのムニュでもいいかもしれないけれど、わざわざあ~んな島国から空飛んでバスと列車とタクシー乗り継いでやって来たからには、そのお店の料理をそれなりにがっつりと味わって帰らなければ
と思うのも、道理であると思うのだ…。
しかし、ここで立ちはだかるもう一つの壁![]()
カルトで注文すると、一皿一皿の量が多い上に、一つのお皿のものをワケワケして食べるという習慣が御大層なレストランにはないというか、それはお行儀が悪いコト…という社会通念が根強くあって、そこはほら、敢えて白い目で見られるようなことは…ねぇ。。。![]()
でも、はっきり言って、どんなに美味しくても飽きるよね…というのが正直なところ。
それがフォアグラのテリーヌだったりするとなおさら感倍増![]()
この辺りが、カルトにするかムニュにするかの悩みどころではあるまいか…と。
と、いうワケで、ココは一発、オクのテを使ってみることに…。
パリの某
では、あっさり拒否られてしまったあのテ。
「シェアしたいんですけど
」
これが使えると、メニュー選びの幅がぐっと広がってお楽しみ10倍![]()

「Mr. Bordierの有塩・無塩バターでございます。」
すみません、ワタシたち二人ともボルディエさんのバターとは相性があんまし良くないんです…![]()
イマイチ、感動したことがないんだな、このバター。
パンの味が濃くてバターと相殺してしまうのかも…と思わなくもないが、どちらかというともっとミルキーな香りが際立っているバターの方が好みみたい…、と、いうことで。

ウサギちゃんを使った前菜。
よく考えてみたら…すんごいお久しぶりですウサギちゃん![]()
ここいらではまずメニューに載っていない食材。

すみません、コムスメなもんで、ワインはグラスでいただきます…ということで、アルザスのワインをリクエスト。
だって、せっかくアルザスなんですもの…。
ワイン代が、安かったデス![]()

オーベルジュ・ド・リルと言えば
のお約束、フォアグラのテリーヌ。
トーストされたブリオッシュと一緒にいただきます。
芳醇な香りとコク、ポートワインのジュレとあわせて濃厚になり過ぎないところが心憎いばかり。
アルザスはフォアグラの産地だが、これほどのフォアグラ料理を食べてしまうと…この後同種の調理法でフォアグラを食べる勇気は…ナカナカ…ねぇ
な気にさせる、噂にたがわぬ逸品。
ハーフポーションでもがっつり満足出来る量アリ。

ノルマンディのオマールとアスパラガスのムース。
これもハーフポーション。
一人前を2つのお皿に盛りつけて提供してもらうと、こういうワケなのだが…。

この技あり
な盛り付けに、思わずお手間かけてすみません…![]()
なんてステキなレストランでしょう![]()
確かに、料理も良い。
しかしそれ以上に居心地がいいレストラン。
客席を見渡すと、スマートカジュアルくらいの服装で来ているヒトがけっこういる。
男性は、ジャケットは着ているがほとんどノーネクタイ。
女性は、コスプレみたいな恰好で行ってしまうと悪目立ちしそうなカンジ。
さりげなくオシャレに…がよろしいようで。。。

お肉に合わせてアルザスの赤をグラスで。

メインは一人一皿で、ハトのパイ包み。
キャベツとトリュフを一緒に包んであるのだが、そのキャベツの色がキレイなことに、まず驚いてしまう。
そして、鳩肉の柔らかなネットリ感。
やっぱり、アルザスは鳩が美味しい![]()

食後のプチ・フール。
リンゴのタルトが、すりおろしリンゴを閉じ込めたようで美味。

ヘーゼルナッツ入りアイスクリームで出来たオーベルジュ・ド・リル号が、キャラメルとミントのイル川に浮かんでいるデセール。
この大量の生クリームとアイスクリームを一人で食べるの
くらいの大きさだが、しつこくないのでペロリと食べてしまった![]()
実は、オトモダチはメインの仔羊でリタイアしてしまい、ココでデセールを頼んだのはワタシだけ…だったのだが、アレだ。
やっぱり、リルのデセールも食べとかんと、ねぇ![]()
そして、ワタシのデセールと一緒に彼女の前にもなんいも入ってないお皿とスプーンが置かれていたのでした。
ナンて行き届いた心遣いでしょう![]()
カンゲキしちゃったよ、ワタシ…![]()
オトモダチは本当にいっぱいいっぱいだったらしく、本当に一口だけ強引にお味見させた程度しかこのデセールを味わえなかったのだが、アレだ。
同じ
でも、パリの
と地方の
では、こうも違うものなのかねぇ…というくらいに、なんとも心地よく食事が楽しめるこのおステキレストラン。
それはやっぱり、家族経営だからなのかしら?
化粧室前に貼られた著名人の来店記念写真とサインからして、そこはかとなく地方の温泉旅館的雰囲気を醸し出すというか…。
いや、その著名人のレヴェルがここいら温泉のそれとは大違いなのだが…![]()
美味しいモノを食べるためだけに、はるばるそこまで旅行してくる人たちと、そうしてやって来た人たちを暖かく迎え入れ、もてなしてくれる人たち。
こういう世界も、あったのだ…。
そして、“美味しい+楽しい=幸せ無限大”という価値に対して支払った額は…パリの一人分ぢゃった。。。![]()
オーベルジュ・ド・リル、いろんな意味で勉強になりました。
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