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Sunday, May 11, 2008

船場吉兆問題で考える…

フランスから帰ってみると、またしても船場吉兆がヤリ玉にあがっていた。
その話を聞いて、もうタイトルは忘却の彼方なのだが、とあるドラマの1シーンを思い出す。
とあるバイト風の、水色?の服を着た男の子が、御客の残した海老フライを捨てようとすると…

「残り物はもう一度揚げ直して使うんだよ!」
「でも、こことか白くなってて気持ち悪いし…」
「ばかやろう! もったいねぇぢゃないか!」

こんなカンジの会話だったような…。
そんなことが世間ではまかり通っているんだと、印象に強く残ったから、それから300年くらい経った今でもその映像を覚えているのだろうが、にしても、船場吉兆と言えば決してお安くはないのだ…。
それなのに、揚げ直しの海老フライ…もとい鮎のから揚げなんか出されたら、文句の一つも言わずにはおられまい。

それより何より、この問題はワタシにある切実な思いを突き付けるものである。
なぜならば、決して他人事とは言えない問題だからである。
何故に他人事ではないかというと、ここでご登場なさるのがお幸ちゃま。

お幸ちゃまには“美味しいおばしゃん”という大好きなおばしゃんがいらっしゃる。
このおばしゃんは、とあるところの某料理屋さんでお仕事をしていらっしゃるのだが、そのお店で手付かずの余り物等と言う“ええもん”が出ようものなら、このおばしゃんが真っ先に、その余り物の数々を、「幸太郎」と名札の付いた袋の中におしまいしていってしまうのだ。
そして、それは花園の冷凍庫の中でしばし休息したのち、お幸ちゃまの食膳に上ることになる。

本日のオカズはこちら・・・。

2008510

佐賀牛の炭火焼に瀬戸内で獲れた鰆の幽庵漬け。
はっきり言って、美味しそう…。
なのに、このお肉とお魚には、「幸太郎」という“呪”がかけられていて、ワタシには食べることが出来ないのだ。
今日など、女王さまが四国88ヶ所霊場巡りにお出かけなさったもんで、ワタシのお夕飯は冷凍庫の中にあった筍ご飯と、共にヨーロッパを旅して帰って来たインスタントのとろ~りたまごスープだったというのに、あろうことかお幸ちゃまは、こんなおゴチソウ…嗚呼。
ワタシが今までに食べた河豚や伊勢えびの総量と、お幸ちゃまが召しあがったその量とでは、もしかしたらお幸ちゃまの方がたくさん召し上がっていらっしゃるのではないかしら…。

船場吉兆方式の経営?だと、お幸ちゃまのこのおゴチソウはあり得ないオハナシということになるだろう。
しかし、たま~に食膳に上るこのようなおゴチソウを、お幸ちゃまはそれはそれは楽しみにしておいでで、そんな時にはお食事前のお座りからして違う。
とにかくソワソワで、お座りしたままジダジダしておいでになる。
これがドッグフードだと、如何にも待ちきれないというカンジでお口まで出すようになるから、果たしてホントはどっちがお好きか迷うところではあるのだが、にしても、このようなおゴチソウの時、お幸ちゃまは全てが無くなった後も、そのお茶碗を、ご自身のお顔がくっきりと映し出されるまで、それはもう長い間ペロペロと愛おしそうになめなめしていらっしゃる。
やはり、美味しいと思し召していらっしゃるのだ…。
ワタシは筍ご飯とインスタントスープだったのに…。

この美味しいがなくなると、お幸ちゃまはそれはそれはお淋しくお思いになるだろう。
お幸ちゃまも、船場吉兆方式には断固反対されるに違いない。
そして、そのお幸ちゃまのご飯を準備しつつ、ワタシは思うのだ。

「ああ、もったいない…。」

でも、お幸ちゃまがお喜びになるから…。
このお肉でシチューでも炊いたらさぞかし美味しかろうというココロは、ワタシの心の奥底に封印しておこう。
そう思うこと自体、そこにはやはり、“呪”がかかっているとしか思えないのだが、そう思うのは、帰りの機内で読んだ夢枕獏の『陰陽師』のせいかも?

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Comments

特ダネで、司会の方が話していたよ。

「もったいないって言う心は大事だけど、そしたら客から余った料理は、店員のまかないで食べればいいでしょう」
って話した。

その言葉にすごく納得したよ。

『高級』って言葉をつけちゃあいかんよねぇ

Posted by: ひよちゃん | Monday, May 12, 2008 at 11:25

>その言葉にすごく納得したよ。

ワタシもそう思いマス。
お客に出しちゃ~イカンよねぇ…。

有名なところだからと、一生懸命張り込んで、期待して行った人が、そんなん出されてたら…って思ったら、がっかり通り越してやっぱり怒ると思う。

ワタシの場合、一回某デパ地下のお店で鯛茶漬け食べたことあるだけだから、その時付いてた明太子も若しかして賞味期限切れ…?
で済むけど(笑)

でも美味しかったデスよ。
やっぱり明太子も吉兆が作ると違うねぇ~、って食べた(笑)

Posted by: SAKURAKO | Monday, May 12, 2008 at 13:32

それでよかですよ、それで。欲のないお幸ちゃまには、ちゃあ~んと福が舞い込んできているのでござる。なにかで動かされている運命ではないが、そんなモノを感じまする。じぇんじぇんもったいなくのおござるよ。だってお幸ちゃまがいつくしみながらお食べ食べするのであるからして・・。かあちゃま、満足してござるよ?^^

Posted by: テツのかあちゃま | Monday, May 12, 2008 at 21:34

かあちゃま、御満足いただいてどうもありがとうでごぢゃる。
親ばか自慢でござるが、ジツはお幸ちゃまは、トキドキお口に入る佐賀牛も、そこいらで特価半額で買って来た国産牛筋肉も、どっちも分け隔てなく美味しいと言ってくれるイイコなのでござるよ。
お幸ちゃまみたいだと、きっと犬生2倍楽しめそうでござるよhappy01

…2種類のお肉を混ぜ混ぜしておいたら、かたっぽ口からペッ!と吐き出したお犬様もいたでござるが…gawk

Posted by: SAKURAKO | Tuesday, May 13, 2008 at 20:49

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