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Tuesday, September 05, 2006

いがみのゴンタ

276というコトで、見てきました勘三郎。
道路がかなり混んでいそうだったので、1000円もかかる迂回路を通っていったのだが、会場に近づくにつれひどい渋滞で、2キロの距離を行くのに30分かかってしまった。
車も“コツン!”とか言わせることなく置けて、めでたしめでたし。

口上は、面白かった。
いや、今日いちばん面白かったかも(笑)
「S南市の皆さまには初お目見え…とご挨拶しようと思いましたら、新幹線を降りてびっくり! T山ではございませんか。」
なんでも、何とか会という後援会の初代会長さんはT山の人で、30年前にもT山市民会館での公演に参加したことがあるんだとかで、いろいろとそのあたりのことをお話していたのだが、いや、楽しかった。
277今日はこ~んな後ろの席だったので、オペラグラスを買っちゃおうかとも思ったのだが…なんか、スゴいぼられてる気がして止めてしまった。
モチロン、表情なんてほとんど見えない。
後ろのほうの席で京劇を見るのも、これほどつまらないことは無いが、歌舞伎もしかり。
目玉がぐりぐり動くのがちゃんと見えないと、アジアの演劇は面白くないと思うのだ。

そんでもってこの権太編、ストーリーがいただけない。
平家滅亡後、密かに生き延びていた維盛をかくまい、その慰みに、何にも知らない我が娘を結婚とたばかって差し出す鬼畜の父、その子が権太なワケだが、こっちは維盛を探してやってきた本妻と息子の身代わりに、自分の妻子を差し出すのだ。
ジツに“この親にしてこの子有り”なのだが、この権太、親父のさらに上を行くワルで勘当の身。
それでも母親をだまして金をせびり取り、行きずりのお侍に難癖つけて路銀をゆすり取る。
ま~、見ていてホントに気分が悪くなるくらいのワルなのだ。
ホントウに、もう、心の底から「天道は是か非か!」と叫びたいくらいのワルなのだ。
最後に改心して維盛一家を逃がすために自分の家族を犠牲にしたと告白したらしいのたが、どう見たって、最後の最後にまた親をダマくらかしているようにしか見えなかった。
ホントウに、ここまで憎憎しい役を演れるというのは、やっぱり勘三郎だから?
…と、元禄繚乱でA達裕美にちょっかいを出す大石が、ホントのホントにただのエロエロオヤジにしか見えなかったことを思い出し、勘三郎ってスゴいのかも…と思ったりして。

しかし、ホントウにこの筋書きは理不尽なのだ。
男ドモがふりかざす、大義とか忠義とかいう名の利己心の下に犠牲になる女子供…江戸の情念の世界も理解出来ないが、この身内を犠牲にしての理不尽な大団円?の忠義物というのも、まったくもって理解不能である。
こういう女性を理想としてストーリーを創作した男性作家の屈折した表現といえばそれまでだが、しかし、こりゃ~今の世にはウケんぢゃろう…。
ムカシのこういうお話の中に散りばめられた大和撫子幻想には、すんごくキブンが悪くなることがあったりして…。

しかししかし、主の若葉の典侍と若君を守って討ち死にした小金吾(七之助)は良かった~。
やっぱ前髪の少年が、髪を振り乱して刀を杖に…というのは、華宵の絵ぢゃないけど絵になるのね~♪
その今わの際に、ケータイを鳴らしたバ●モノがいたのだ。
ちょっと、タイガイにしてよね!である。

なにはともあれ、帰りの車を運転しながら、なんとなく頭がイタいような気がした今日の観劇…。

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