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October 2004

Sunday, October 31, 2004

穏かな週末

先日來、女王さまには黒部とかいうところへ物見遊山にお出かけになった。
ということで、この週末、花園はいつになくへいわ~なのである。

昨日は、お昼からシルヴィとお出かけした。
いつものさぬききのこそばを食し、そのあと満天の湯で露天風呂三昧。。。

さぬきのきのこそばにはは、なばが入っていることを期待したのだが、サスガに1030円のきのこそばにはなばははいっちゃなかった。

満天の湯は、いつもは900円なのだが、土日祝は1000円になるらしい。
そのせいか、それともいくら土曜日とはいえ、まっぴるまっからお風呂に入るヒトは少ないのか、そんなにヒトもいなくって、ゆったりとお湯に浸かれた。
ココは、前回の湯田温泉にある温泉の森と違って、こまめに各浴槽の温度チェックをしていた。各浴槽といっても、露天風呂が12個あるのだから、ケッコウ面倒くさいと思うぞ~。

そうして、女王さまのいない一日を満喫したワタシだったが、帰ってからけっこうひどい頭痛に襲われてしまった。
血管が詰まったかと思った(←オオゲサ笑)

さて、今日はナニをしようかしらん♪

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Wednesday, October 27, 2004

なんじゃこりゃぁ・・・!!!

ゴルゴンゾーラのパスタが食したいぞぇ~!

女王さまのこのヒトコトのせいで、今日はタイヘンな目にあった。

そもそも、ゴルゴンゾーラなどというものは、この辺りには存在しない。
したがってワタシは、代用品でそれを試みたワケだが、何処にでもあるような、デンマーク産の安物ブルーチーズを使用したのがオオマチガイだった。
イヤ、そんなチーズしかないところで、チーズでパスタソースを作ろうとしたのが、そもそもオオマチガイのコンコンチキだった・・・。
それに、小松菜という今では超高級品となったアオモノを入れてしまったことも悔やまれてならない・・・。あんなモノの中に入ったりしなければ、小松菜は小松菜として、その使命をマットウしたものを・・・。

ともかく、今日のお夕食は、イロイロな面で超辛かった。
しかし最も辛かったのはワタシではなく、ごっそり生ゴミと化した、そのパスタだったかも・・・。
食べ物が無くて、困っているヒトたちのニュースを見ながら、まったくナニをしてるんだが・・・。
ちょっと、良心が疼いたが、食べられなかったものは仕方がない。
その代わり、リンゴを2個食べてしまった・・・。

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くろっこう

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T嬢がなばの入った炊き込みご飯をくださった。
すなわち、松茸ご飯というヤツである。
T家のそれは、なばと油揚げ、そして鶏さんのミンチが入っていた。
美味しくいただいた。

それともう一つ。
珍しいものをいただいた。
それはくろっこう
黒いキノコで、水煮にしてあった。
なんでも、水煮にしてその茹で汁につけて保存するのだとか・・・。
それを裂いてゆず味噌でいただくのだそうだが、ゆず味噌が面倒だったので、酢味噌でいただいてみる。

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シコシコした歯ごたえ、ちょっと苦味がある。そして、なんというか・・・芳醇なカオリ・・・。
といっても、それほど強い香りでは無いのだが・・・。
う~む、珍味だわ・・・。

なんでも、松茸が生えるところの周りにしか、このくろっこうというのは生えないのだとか・・・。
こんな珍しいものをくださるとは、T嬢ってなんてイイヒトなのかしら・・・。

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Monday, October 25, 2004

ワタシの帰還

今日は、ヘロヘロで花園に辿り着く。
あ~疲れた・・・。
興福寺の金剛力士像にうっとり・・・して、ナントナク欧羅巴からの観光客に対し、ほ~れオドロけオドロけ~!ルネッサンスはまだ遠い~!と、ワケの分からない自慢げな気分に浸っていたワタシ・・・。
しかし今は、・・・ちょっとオツカレ・・・。

それなのに、女王さまがワタシに言う・・・。

「お土産じゃ! お・み・や・げ! はやく出すのじゃ~」

そうはおっしゃいますが、今日は帰りがけにポルタの輸入食品屋サンでF&Mの紅茶とディチェコのファルファッレとコーヒーを買って、ワタシの新幹線の中でのお弁当を伊○丹に買いに行ったら、後は何にもする時間なんてございませんでした。
唯一、買えたのがこのアジャリモチでございます・・・。

「末富の生菓子はどうしたのじゃぇ? 塩芳軒のひさごは? それに、京都にはココイラにはない気の利いた洋菓子もあるであろう! そうそう!大丸にヴィタメールが入ったそうではないか!!!」

ですから、ワタシもはなはだ不本意ではございますが、アジャリモチがあっただけでももっけものだと思ってくださいませ・・・。
とにかく、ちと疲れました。ワタシは今日はこれにて休ませていただきます・・・。

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22日にナイショで行った水生植物園“みずの森”

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Friday, October 22, 2004

ほうろうのたび

今日から、ワタシは旅に出る。
先ず近江のうみを見て、平城の都へ行って、そんから飛鳥、んで平安の都だったりする。
ぶらり~と回りたいトコロだが、如何せん、分刻みのスケジュールが決まっている・・・。
しかも、宿題がまだ出来ていない・・・。
なのに、こんなところでつぶやいている・・・。

ワタシって、もしかしてすんごいおバカなんじゃないかしら。。。

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ワカメを入れたら♪

昨日、ワカタケ吸い物を作る時、ワカメを戻しすぎた。
今日は、イロイロすることがあったので、晩ご飯は簡単に済ませていただくことにした。
この間の山しめじがまだあったので、それにえのきと納豆、明太子を加えたパスタにした。
そして、そこにワカメも投入してみた。

結果・・・。
皆さま、一度、お試しあれ!
これは、ナカナカよろしゅうございますぞ!

ちなみに、これ系のパスタは、スパゲッティーニくらいの太さがワタシとしてはオススメである。

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Wednesday, October 20, 2004

秋中の春

さっと一塩のお鯛さんは、今日、タケノコといっしょにアラ焚きとなった。
このタケノコは、この春のタケノコを某料理屋に持ち込んで水煮の後パック詰めしてもらったモノである。
こうしておくと、今になってもナカナカいい具合でタケノコがいただけるのだ。

しかし、このタケノコパック、一回分が結構多い。従って、今日もアラ焚きに入れるだけでなく、ワカタケ吸い物まで出来てしまった。このワカタケは、まごうことなく、掛詞でもなんでもなく、ワカメとタケノコである(笑)

「これは、春の献立ではないかぇ~?」

女王さまには、やっぱり一言仰せにならなくては、お気がお済でないらしい。

「秋中の春・・・。こういう楽しみ方が出来るのも、なかなかいいものでございますね」

ともかく、今日は、お鯛さんを是が非でも使わねばならなかったのだから、これでいいのだ~♪

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Tuesday, October 19, 2004

山しめじ

今日は、女王さまがトマト味のパスタを所望された。
雨の中、ワタシはしかたなくトマト缶を買いに出かけねばならなかった。
雨の中・・・。

一番近いスーパーに行く。
トマトかん一つに、しばらく店内をウロウロ・・・。
やっと見つけたのは、やっぱりカ○メ・・・。
カ○メのは、マルツァーノ種の水煮缶でも何故か酸味が強いのだ。だから、ワタシ的にはあんまし好みでないのだが・・・。
しかたない、それしかないのである。もっと遠くへ行くのもめんどくさいし・・・。

ということで、ついでに山しめじなるものを買ってみた。
ヒラタケみたいだが、ちと違うような気がしないでもないが、今一つ、よくわからない・・・。
ナンとなく、すごく美味しそうな気がしたのである。
だから、買ってみた。

今日は、この山しめじをトマトソースで。
ニンニクを効かせて、隠し味にアンチョビペーストとこの間K村女史からもらった小豆島土産のオリーブペーストを入れる。キノコ類は、しっかり炒めて水気を飛ばすのがよい。そして、カゴ○のトマトを投入してちと長めに火を入れる。
こうすると、ちっとはカドが取れるのだが、やっぱりワタシは、こう酸味のないほうが好みである。

途中、パスタを茹でるのに塩を入れ忘れたという、一瞬挽回不能かと思われたアクシデントもあったが、ソコソコ修正できたので、まずはめでたしめでたし・・・。

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Monday, October 18, 2004

sakanasakanasakana♪

花園がここに引っ越してきてからというもの、野菜は高い、牛肉は国産牛が多くて、和牛を売ってるところは滅多にない、パスタだの紅茶だのオリーブオイルだのは、もう、あいた口が塞がらないホド高い、と、イロイロ文句ばっかり言ってきたが、一つくらいはイイコトもある。

それは、お魚だったりする。
やはり、周りが海だけあって、お魚は東京みたいに解凍したサクを生食用で売ってたり・・・というのは、あんまし見かけない。磯魚も豊富だし、ワケの分からない飛行機に乗ってやって来るようなウニを買わなくても、シーマートまで行けば、それは美味しそうな北浦産のウニが並んでいる。それに、鮟鱇とそんなに変わんない値段でトラフグが鍋物コーナーに陣取っているのは、さすがご当地というべきか・・・。
もっとも、このトラフグ、ワタシたちの知ってるフグとはあまりにお値段が違いすぎるので、イマイチ買ってみようという気にはなれないのだが・・・。
しかし、渡りガニくらいは買ってみてもいいかな~と思っていたりして・・・。チリソース炒めが美味しそうだわ・・・。

今日もちっちゃいケド天然のお鯛さんのアラを、これならいっか~ってお値段で購入、中骨等をお味噌汁に。アタマやカマはさっと一塩して冷蔵庫に囲っておく。このさっと一塩で、明日も美味しくいただけるのだ。

さて、何にしようかしら~♪

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Sunday, October 17, 2004

栗入り炊き込みおこわ

冷凍庫にはこの間剥いておいた栗・・・。
ナンにするって、栗ご飯はこの間済んだし・・・。
そういえば、牛蒡があったわね~。炊き込みご飯が出来るかも・・・。
冷凍庫には、ムキえびと鶏肉、冷蔵庫には、この間ひいたお出汁があるし、あとは、乾物置き場のシイタケで、おっけーおっけー!
ついでにもち米で炊いちゃおう!

お水を少ない目がコツらしい。
なかなか上手に炊けたでないの?
蒸したオコワとはちと違うけど、これはこれで、美味しいワ。

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Saturday, October 16, 2004

ササミジャーキーときゃっち

お幸ちゃまのお好きなもののひとつに、ササミジャーキーなるものがある。
セミハードタイプのものもお好きだが、ぺっちゃんこのハードタイプも好んで召し上がられる。
ようは、どんなササミジャーキーであっても、ササミジャーキーがお好きなのだ。

今日もお幸ちゃまはササミジャーキーを嬉しそうに召し上がっておられた。
いや、嬉しそうでいらっしゃるのだが、ちょっと苦しそうにもお見受けする・・・。

女王さまがお幸ちゃまに教えて差し上げたこと、それは、「おすわり」と「キャッチ」である。
それ以外は、全てワタシどもがお教えしたのだが、女王さまにはお珍しく、この「キャッチ」をジツに根気よく、お幸ちゃまに教えて差し上げた。
なにしろお幸ちゃまは、はじめ上に向かってお口を開けることすら、お出来にならなかったのだ。
女王さまが、お口めがけてお投げになって、それがたとえ都合よくお口に当たったとしても、お幸ちゃまは、そこでお口をお開けになることが出来なかったのである。
大好きな、ササミジャーキーであるのだから、普通は大きく空を噛んでも、パックリお口をあけて取りにいくと思うのだが、如何せん、お幸ちゃまは、それにはちょっと、おっとりお育ちになりすぎた・・・。

そんなお幸ちゃまだったが、そろそろ3つの声を聞こうかという頃になって、ようやっと上手にキャッチがお出来になるようになった。
女王さなにもいたくご満悦で、今日もまた、お幸ちゃまにササミジャーキーを投げて差し上げる。

「お幸、おすわりじゃ!そしてキャッチじゃぞえ!」

女王さまのお投げになるササミジャーキーを、お幸ちゃまはお座りしたままハシ!っとお口にお加えになって、そして、あろうコトか、それをタテではなくヨコにしたままで、ひん呑んでおしまいになる・・・。
勿論女王さまには、お幸ちゃまが困らないようにササミジャーキーを割ってからお投げになったりはなさらない。
結果、おこうちゃまは、一枚キャッチする毎に、ゲホゲホとそれはそれはお苦しそうなご様子でササミジャーキーをお召し上がりになり、そして、嬉しそうにお目をキラキラさせて、もっとくだしゃい!をなさるのである。

端でそのご様子を拝見していたワタシどもは、つい、ジャーキーを割ってから投げて差し上げては・・・と、女王さまにご進言してしまう。
こうして、お幸ちゃまはマスマス過保護になっていくのだが・・・。

しかし、ササミジャーキーの一枚を、割ってから差し上げないと食べられない中型犬(約18キロ・・・今もっと多いかも・・・)というのも、考えてみたら如何なものかと・・・。

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Friday, October 15, 2004

気性の荒いお犬?

今日、女王さまにはちょっとジタバタすることがおありになったらしい。
というのは、他でもない。
今日、女王さまがお幸ちゃまのところへ行こうと、御殿を出たところで、水を求めてさすらう何某に遭遇した。
ふと憐れに思われた女王さまは、その何某に、珍しくも御手自らお水を汲んで差し上げたのだそうだ。

たいそう有り難がった何某は、次には裏の石垣伝いに花園に侵入して、勝手に水を汲んでいた。
それを発見された女王さま、親ばかもココに極まれりといおうか、甚だもって希望的観測といおうか、こう仰せられたというのである。

「ココにおるのは、大層気の荒いお犬じゃぞぇ~! 噛まれても悪いのはそちの方じゃ~!」

しかし、当のお幸ちゃまはというと、そこに姿をお見せになっていらっしゃらない。
当然である。おこうちゃまは、よもくたでヘタレさまなのである。

「ありゃ?」

サスガに女王さまも、どうしたコトかとお幸ちゃまのお家をのぞいてごらんになったところが、お家のなかでブルブルと震えていらっしゃったのだ・・・。

ワタシにとっては案の定なのだが、サスガの女王さまも、この時ばかりはなさけないやら悔しいやら、叩いてでもその性根を鍛えなおしてやりたいと思し召されたというコトである。

しかしワタシ的には、お幸ちゃまを“気性の荒いお犬”と仰せになられる女王さまのほうが、ちょっとスゴい・・・といおうか、おあつかましいといおうか・・・。
これも、ご偏愛の故なのだろうか・・・。

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Thursday, October 14, 2004

極楽のちきぃぃ!

今日は1日、お休みだった。
前々から行ってみたかった某所へ、女王さまには内緒でお出かけした。
そこは、クラリスというか~いい名前のエステサロン。
個人宅の一室で開業してるのだが、なかなかいいカンジ。
そういえば、エステなんて、もう4・5年行ってなかったような・・・。

ここは、某大手エステサロンのように、10回とか20回とか、一括してチケットを購入させるようなことはしない。入会金も不要、おまけに、結構リーズナブルだったりする。
K嬢に紹介してもらったのだが、お顔90分のコースで6300円の500円引きだった。
エステシャンのおねーさんは、ワタシとおんなじ生まれ年の、これまたなかなかカンジのいい人だった。
施術後にはお茶まで出していただいて、かなりご機嫌でそのまま湯田温泉の温泉の森へ。

ここで、湯田温泉の温泉の森とはっきり書いたのには、ワケがある。
みなさん、ここは、行っては行けません。なぜならば、お湯が入ると風邪を引きそうなくらい冷たい状態になっているにも関わらず放置、これは温度チェックを全くしてないってコトだろうけど、苦情を言ったあとも一向改善されないどころか、お湯がどういう状態か誰も確認しに来やしない。
いくら温厚なワタシでも、これはどんどん不愉快になって行く。
あまりの不快指数に、たまらず出る。
フロントでどういう状態か知っているのかと尋ねたら、係りのモノがボイラーを見ていると言う・・・。

そうじゃないでしょ!
お湯が沸かせないのなら、沸かせるようになるまで営業を止めるべきではないかしら。
1000円も取って、ボイラーの故障でお風呂の半分は冷たくって入れませんでは、ちょっとあんまり!しかも、サウナも一ヶ所壊れてるし。

苦情があったにも関わらず、本来のサービス、というより、公衆浴場として最低のサービスが提供できていないことすら自覚のないまま、営業を続ける厚顔なその姿勢には、怒り心頭、身体はあったまらないけど、アタマからは湯気がでそう。帰りがけに、もう絶対に来ない!と言って来たくらいでは、このイライラは収まらない。
これって、湯田温泉組合に苦情を言えばいいのかしら・・・?

ともかく、塩素臭のするお湯なので、温泉としての質にははなっから期待していなかったが、高温泉だと言ってる湯田温泉のお湯をボイラーで再加熱するというのも、まあ、このご時世だからそんなにキリキリ言わないで置いてあげるが、それでもやっぱり、お風呂が“ぬるい”のではなく、“冷たい”のは、入浴料ドロボーとののしられても、仕方ないのではなかろうか?

女王さまなら、きっとその足で湯田温泉組合に怒鳴り込んだに違いない。
この点については、今日の内緒のおでかけは正解だったかも・・・。


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Wednesday, October 13, 2004

こんにゃく汁

最近、女王様には何故か大変な食欲であらせられる。
血の巡りをよくする漢方なぞ、おはじめになったからかもしれない。
しかし・・・。
このままでは、合うお洋服が一枚もなくなってしまう・・・。
そんなコトになっては、また女王さまの、ちょっとケタ間違ってるんじゃないの?なお買い物の請求書が・・・。

それはちょっと困るので、お腹が膨れる割にはあまり太りそうにないモノを召し上がっていただかねば・・・。

と考案したのが、“こんにゃく汁”である。
先日の“いも汁”をヒントに、いもは入れず豚肉・えのき・玉ねぎ・牛蒡・若布におねぎと、それらをあわせたよりもなお多いこんにゃくとを、味噌仕立てにした。
お腹のお掃除も出来て、一石二鳥(自画自賛)!
ちょっと、胸をはって女王さまにこの珍しい料理のご説明を申し上げた。
ちょっと、見た目はあんまし美しくないような気がするが、お味はナカナカだと思う。
今日はそれに、戻り鰹のタタキがあれば、十分ではなかろうか。

最初の予定では、湯がいたこんにゃくの3分の2は、明日筑前煮チックな煮物にでもしようと思っていたのだが、つい、面倒くさくなって全部お味噌汁のなかに投入・・・。
その理屈としては、我ながら名案を思いついたものである。ムフフ・・・。

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Tuesday, October 12, 2004

レンキュウに棲むマモノ

レンキュウには、美しきマモノの棲むという・・・
高い高い彼方の空に立つ風の
微かなる韻律に溶け込んだその声音

このまま、ずぅっと・・・

ワタシの脳裏に、レンキュウに棲むマモノの媚惑的な微笑が
くっきりとした輪郭をもって浮かび上がってくる

レンキュウよレンキュウ、そこに棲む甘美なるマモノよ
しかしワタシは、行かねばならぬ
オシゴトもまた、ワタシを待っている・・・ハズなのだ・・・。

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Monday, October 11, 2004

なば!なば!

先日のおマツタケさまさま入りの鴨南ばんが忘れられず、今日もまた行ってしまった、くだんのさぬき・・・。
今日は、“鴨汁そば”、いわゆる“鴨汁せいろ”というヤツにした。
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この間よりも、いろんな種類のキノコが入っている。なめこみたいなのやら、平茸みたいなのやら、舞茸みたいなのやら・・・。勿論えのきも入っていたのだが、やっぱり今日もいらっしゃった!おマツタケさまさま・・・いや、この辺りではなばさまと申し上げるらしい。

1530円と、決してお安くはないお値段だが、けっこうワタシは満足している。

「どうして、最近外で何かを食すといえば、蕎麦になるのかのう・・・」
「それは、外にこれは!というご飯屋さんがないからでございますよ、とほほ・・・」
「確かに、それは言えておる・・・」

ワタシだって、たまには美味しいフレンチくらい、いただきたい・・・。

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Sunday, October 10, 2004

はぁ~、もう・・・

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おこうちゃまの日記を、ちょっと書きやすくしようと、gooにHPを開設したのだが、昨日からTOPページに幸太郎日記TOPページを表示させるのに悪戦苦闘、やっとここまでたどり着いたが、もう、限界・・・。
普段、HP作成ソフトに全ておまかせなだけに、ナニがナニやら訳がわからず、もう半発狂・・・。

今日は、もうや~めた!
ということで、おやすみなさい・・・ZZZ

と、その前に、今日はちょっとアブクゼニを稼ぎに行った。
しかし、そのアブクゼニは、今日はもらえなかった。
そのうち届くに違いない・・・。

1時間半立ちっぱなしで喋り捲ると言う、ナカナカ苛酷な労働だった・・・。
このアブクゼニ、女王さまの着物代に流用されないように、隠しておかなければ・・・。

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Saturday, October 09, 2004

オドロキの鴨南ばん

やる気があるのかないのか分からない蕎麦屋さぬきは、ジツは某所への通り道にある。某所とはホカでもない、あの追剥ぎのような接骨院に行った後、紹介してもらって行き始めた接骨院である。決してよからぬトコロではないので、念のため。

で、今日も接骨院に行ったらば、帰りさぬきが珍しく店を開けていた。ついでに、お蕎麦でも食べちゃおう!

今日は寒かったので暖かいお蕎麦がいい・・・。
ってことで。鴨南ばんにする。暫く待って出てきたそれを見たとき、ワタシは我が目を疑った。

ごつ切りの鴨ロースに白ねぎ・三つ葉、えのきとタケノコの姿も見える。しかし、この、シイタケの出来損ないみたいなコレは・・・オマツタケさまではないか・・・。

いったい誰が想像しよう。鴨南ばんのなかにオマツタケさまさまが入っていようとは・・・。しかもそれは、ビニールパックに詰まっているような、ふにゃふにゃしたものではない。噛んだらちゃんと香りのする、オマツタケさまさまなのである。
接客しているおねーちゃんに聞いてみたが、言ってる意味がよくわかんなかったらしい。どうやら、いつも入っているものではなさそうだ。季節限定サービスか?
しかし、たかだか1470円の鴨南ばんに、普通オマツタケさまさまを入れたりするものだろうか。

う~む、さぬき・・・。
侮りがたし・・・。

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Friday, October 08, 2004

ええづばんでぇさんはよ~

10月4日、会津藩と新選組ブームの真っ只中にある会津若松へ、オシゴトに行く。
何度もいうが、決して遊びにいったワケではないのである。
たとえ、傍目からは物見遊山にしか見えなかったとしても・・・(笑)。

この会津行、3日目にやっと晴れた。
会津若松駅前の白虎隊士の像も、なんだか嬉しそう・・・。
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この日は、御薬園というところに寄った。
回遊式庭園があり、種々の薬草が植えられていた。
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ここには、見たコトのないキノコがいっぱいあった。
椎茸以外のキノコなんて、パックに入ったのしか見たことのないワタシとしては、ちょっとコーフン!
調子に乗って赤松の周囲にも相当時間気を配っていたのだが、件のモノは発見できなかった。
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会津というところは、意外とお街である。
7時を過ぎても、メインストリートには明かりが煌々と燈り、行き交うヒトも6時を過ぎたら人っ子1人いなくなるドウジョウモンゼン商店街とはオオチガイである。萩市がいくらお友達になろうと言っても、そりゃお街度が違いすぎ!(笑)

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Thursday, October 07, 2004

いも汁もどき

向瀧で、会津の郷土料理だという“いも汁”なるものを食した。
豚汁の、具がおっきいバージョンというカンジのものではあったが、たいそう美味であると思った。
今日、夕食の買い物をしつつ、ふと思った。

こんなに高いアオモノなんて、買えないわ~!!!

この間の台風以降、アオモノが恐ろしく高い。胡瓜だって一本70円を下らない。それも、いつもだったら3本100円くらいのモノがである。
しかし、お野菜は取らねばイロんな処に支障が・・・。
アオモノは、とりあえず青汁で補うとして、今日はなんいしようかしら・・・。

そこで目に入ったのが、なにやら美味しそうな生芋こんにゃく・・・。
こんにゃく・・・。
そうだわ!いも汁にしましょう!
ということで、鯖のお刺身といも汁が今夜の食卓に昇ることに。

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「で、これがその会津で美味しかったという“いも汁”かぇ~?」

「左様でございます。この度のおシゴト、このようにソボクな郷土料理をいただいて、ワタシは頑張って来たのでございます。」

「外にもなにかイイモノを食したのではないかえ~? ホレホレ、言うてみい!」

「なにを仰います、ワタシは“おシゴト”に行ったのでございますよ。ホカにいただいたものといえば、舞茸とか・・・、春菊とえのきの白和えとか・・・、女王さまがお考えになっていらっしゃるようなモノはいただいておりません。ナニしろワタシが泊まったのは、1泊朝食付5000円の、ビジネスホテルだったのですから!」

ウソなんかついてないモン! 確かに1泊目は、朝食に和食弁当付のクダンのホテルで我慢したのである。マイタケの土瓶蒸しが、今まで食べてた雪国マイタケとかってナニ?と思うくらい香りがあって、シャクシャクして美味しかっただの、鯉のお造りがビックリするほど洗練されたお味だっただの、鰊の山椒漬けが、これまた鄙には稀な珍味だっただの、鯉の甘煮は思わず別園へこっそり送ってしまっただの、そこんとこを言ってないだけだモン!

怪訝そうなお顔をなさっている女王さまに、お熱いうちにどうぞ、といも汁をおすすめする。

「・・・いもが入っておらぬぞえ・・・」

「お気がつかれましたか・・・。ジツは、先日別園から送られてきた荷物のなかに、お芋さんらしき袋がございまして、ワタシはてっきりそれが、サトイモだとばかり思っていたのでございます。で、お買い物をして帰ってきてからよっく見てみるとですね、それはサツマイモだったのでございますよ。お味噌汁にサツマイモを入れてもおいしゅうございますが、今日は今一つ冒険する気にはなれず、つい、安全策を採ってしまいましたの。」

「それは、いも汁とは言わないのではないかえ?」

「まあ、そういうことではございますが、ワタシのココロの中では、間違いなく今日はいも汁だったのでございます・・・しくしく・・・」

ココロの衝撃は、女王さまよりもワタシの方が、ちと上だったに違いない。なにしろワタシは、あのいも汁を作ろうとココロに固く誓っていたのだから・・・。
だから、今日は、ワザワザおダイコだの人参だの牛蒡だのを、それぞれ下茹でまでして頑張ったのである。
なのに・・・。

これ以上何か言われる前に、ワタシは取りあえず泣きまねをしておいた。女王さまの注意が、会津からいも汁に移ったことも、計算といえば計算のウチ。
ワタシって、もしかして、知能犯?

「ところで、東山温泉のお湯はどうじゃった?」

「はい、それはもう、滑らかでしっとりと・・・・・・」

・・・しまった・・・。
市内のビジネスホテルに、温泉など付いてはいないのだ・・・。

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Wednesday, October 06, 2004

ちょっと得した?

昨日のお宿は向瀧
登録文化財のお宿である。
古いお宿に泊まると言うことは、ちょっとした・・・というか、かなりな冒険だったりする。
そのムカシ湯野温泉という「ところの寿仙荘では、池の上に浮かんだ風流そうな離れではあったが、ちょっと辛酸を舐めたコトがあったりして・・・。

で、今回の向瀧もちょっと考えたのだが、ナニしろ登録文化財というのが気になる・・・。
ご飯も、予めマグロやカニなんか、ウチは出さないよ!と宣言しているところがよい。
山の中でマグロが出てきた時ほど興ざめなコトはない。

というコトで、向瀧。
昨日はお客さんがあんましいなかったらしく、朝、イロんな部屋を見せてもらうことが出来た。
ワタシが泊まったのは百合の間だったが、建具が見事なへやだった。
出掛けにHPでよく見たお顔の社長さんが、イロイロなことをお話してくれた。
写真を撮ろうとしたら、玄関前の車をのけてくれた。
これって、なんてサービス・・・(じ~ん・・・)

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この向瀧については、そのうちちゃんとページを作ろうと思う。
・・・そう思ってるところが・・・3軒いや4軒・・・(汗)

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会津は蕎麦処、福島県はソースカツ丼処

10月4日
まったく知らなかったのだが、会津というトコロは蕎麦処で、なんでも蕎麦でマチオコシをしているのだそうな。
すヾ勘は、なかでも早くからそれをやってるトコロなんだそうだ。
会津のY口とはオオチガイな繁華街のハズレにあるこのお蕎麦屋さんは、自家製粉の10割蕎麦なんだそうだ。

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昨日も蕎麦を食べたような気がしないでもないが、蕎麦喰いのワタシは毎日蕎麦でもかまわない。
昨日はカモだから、今日は天ぷらにする。
美味しいお蕎麦は、天ぷらと一緒に食べてはいけない。まず、蕎麦だけで純粋に蕎麦を味わい、その後天ぷらを食べる。どーでもいい蕎麦は一緒に食べていいのだが、美味しい蕎麦は、美味しい蕎麦だけで食べるのが正解だとワタシは思う。途中で天ぷらを食べてしまうと、口の中に油がまわって、蕎麦の味が分からなくなってしまうではないか。だから、ワタシが天ざる蕎麦を食べているとき、蕎麦だけ最初に食べていたら、その蕎麦はワタシにとってはそんくらい美味しい蕎麦、ということになる。
なら、最初ッからモリ一枚!といってしまえばいいではないかと思われるムキもあるだろうが、それが出来ないからワタシは俗人なのかもしれない・・・。

10月5日
ソースカツ丼なるものがこの世に存在することは、知識として知ってはいたのだが、その発祥の地?が福島だとは、トンと知らなかった。せっかくなので、この未だかって食べたことの無かったモノを食べてみる。
場所は・・・雨の中、もうイイカゲンイヤになっていたので、とりあえずどこでもよかった。
いや、ホントウは手打そばの旗につられて店内に入ったのだが、ソースカツ丼を見つけてつい、好奇心に負けたのである。

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まあ、イイケイケンが出来た。
福島県まで来たのでなかったら、ソースカツ丼など口にすることは、一生涯なかったかもしれない。
これからソースカツ丼を口にすることは・・・若しかしたら、もう一回・・・ないかもしれないわね(笑)
モチロン、ここのソースカツ丼は絶品!というウワサを聞きつけたりしたら、話は別である。

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Sunday, October 03, 2004

ちょっと違う蕎麦屋

今日は、なんとなく、外に出て行きたい気分になるステキな午後。
だから、以前聞いてそのままになっているお蕎麦屋さんに行って見ることにする。
そこは、いっつもお肉を買う仁保のAコープを通り越して、さらに山深く分け入り、峠を越えた徳地町というところにある。
徳地町の住人であるT嬢がいうコトには、ご町内ではあまり評判を聞かないらしい。
むしろ、もう一軒別のお蕎麦屋さんのほうがいいというウワサらしかったが、とりあえず百聞は一見にしかず。

そこは、峠をちょっと下った道沿いにある、一軒家のお蕎麦屋さんだった。
どうやら名前はかわせみというらしい。
店は、なんと言うか、ログハウス風の掘っ立て小屋?
店内に入ると、三分の一は床が張られていたが、三分の一は表とおんなじじゃりだった・・・。

山側の窓は取り払われて、半オープンスペースになっている。
見下ろせば勢いよく流れる渓流、正面を向いたら“川せみの滝”と表札の立った、ちっちゃな滝?が目に入る。

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注文して景色をカメラに収めようとゴソゴソしていたら、あっという間にかもせいろがやって来た。
なんか、お蕎麦と言うより素麺のような盛り方・・・というべきか?
竹で作られた蕎麦ちょこ等は、なかなか風雅なようでいて、心なしかカビが気になる・・・。
お味は・・・蕎麦はこの辺りのモッチリした田舎蕎麦!ってカンジのお蕎麦で、ツヤツヤひかってなかなか美味しい。
が、そば汁がここいらのお味なのか、花園で言うところの素麺出汁のようなカンジで、色が薄く、甘い。この甘いとは、文字通り、砂糖甘いの甘いである。
なんというか・・・、これは、蕎麦と言う範疇を越えたタベモノとして評価すべきではなかろうか。
麺は、まさしく蕎麦なのだが、蕎麦だと思って食べると、なにかがちょっとだいぶん違う・・・。
鴨ロースのお味もなかなか良く、蕎麦入りの出し巻きもちょっと代わっていて面白い。
椎茸とぜんまいは、これまた素麺の付け合せのようなお味なのだが、それはそれで美味しいような気がする。
しかし果たしてこれが鴨せいろかというと、やっぱり、何かが違う・・・。

蕎麦を食べ終わるや否や、山女の塩焼きがやって来た。
裏に渓流があるから、この辺りで採れるのかと聞いてみたら、野田の辺りから来ると言う。
野田って、何処?
水槽に泳いでいた山女なので、これはちょっと、ナカナカ美味しい。
お腹も土とか無くって、美味しかったし、よいよい、である。

今日のお昼ご飯、消費税を入れると〆て1239円也。
お値段相応の満足であった。が、やっぱり蕎麦を食べた気にはならない蕎麦屋だった(笑)。

ここは、天ぷらとかも作り置きで、蕎麦だけ茹でて客に出すらしい。
出てくるまでの時間が異様にかからないのはそのせいか。
行ったのは2時前と、お昼の時間帯からはちょっとずれていたのだが、辺鄙なところにも関わらず、次々とお客さんが入っていた。
しかし、お金を払う段になって。お店のヒトが客に、「今日は牛乳に当たって大変だ」というハナシをするのは如何なモノか・・・。

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Saturday, October 02, 2004

畫龍點晴~京劇~

ワタシの記憶が正しければ、それは1993年頃の《中国京劇》に掲載されていたと思う。北京京劇院が発表した、新編京劇の記事である。詳しい内容は忘れてしまったが、タイトルは画龍点睛、唐の太宗李世民を主人公とした歴史劇で、主演は張学津だけ覚えていた。

張学津といえば、1992年の日中国交正常化20周年記念来日公演京劇三国志で諸葛亮を演じ、森本レオの声で「殿、ご決断を!」と言う、オオカタの日本人の諸葛亮イメージを粉砕して、一大センセーションを巻き起こした(←かどうかはギモンだが、かなりの衝撃であったことはタシカ)名優である。覇王別記でレスリー・チャンが演じたあの役に優るとも劣らないウツクシサと儚げな肢体、そして高い声を誇った名旦張君秋の息として生を受けた彼は、長じてオヤジのイロケ・・・もとい、未だ小学3年生の女子児童をも開眼させる、溢れんばかりのオジサマのマリョクを湛えた名生となった。(註:これは、惜しみない賛辞です)

当然ワタシも、張学津によって新しい世界を開かれてしまったコムスメの1人だった訳だが、その後この新編京劇画龍点睛を聴く機会はついぞなかった。あの、妖しげなイロケを振り撒いていた諸葛亮が、一体どんな李世民を演じるのか?
そもそも李世民についても、ジエット・リーがまだ李連傑と名乗っていた頃、初めて出演した名作少林寺に出てきた、酒戒を緩めるのに一役買ったオジさんという、これまた貧弱なイメージしか持ち合わせてはいないワタシだったが、以来龍衣を纏った恰幅のいいあの画像に出会うたび、なんとなく親近感を持って眺めてきたのである。

幸いにも今夏台湾へ旅行した折、数編の京劇のVCDを手にすることが出来た。その中にこの画龍点睛を見つけたときには、ちょっとうひょひょひょ♪モノで小躍りしたものである。そして今日、その他イロイロなVCDやらDVDやらを彷徨して、やっと画龍点睛に辿り着いた。前書きが長くなったが、以下、本題に入ろう。

唐王朝も太宗李世民の治世になると、各地の戦乱も収まり、一見泰平を享受しているように見える。李世民はそれを磐石のものとするため、諸臣に意見書の提出を求めるが、皆その政事を褒め称えるものばかり。そんななか、目の入っていない一幅の龍の絵が、李世民に呈せられた。じつはこれは、馬周という書生が画いた、李世民の治世に警鐘を鳴らすメッセージだったのである。

この絵に啓発された李世民は、親からの目で民情を視察しようとお忍びでお出かけする。途中馬が暴れて供とはぐれ、とある茶店で休息を取る。するとそこには不似合いなまでに見事な龍の画が掛けられているではないか。よく見ると、その絵は点睛を欠いた龍とまさしく同一人物の手になるもの、李世民は、その店が馬周縁の店と察し、店の女主人に馬周の消息を尋ねる。

そこへ、某県令が馬周を連れて登場、皇帝が馬周を厚遇しようとしているのを知り、女婿として一緒に栄耀栄華を極めようとのシタゴコロである。臨席しているのが皇帝とも知らず、権力と財力をちらつかせて馬周を懐柔しようとするが、馬周は頑としてそれを拒み通す。その執拗さに馬周は、ついに女主人を呼んで、彼女こそが15年来流離の身の上となっていた、自分の筒井筒の恋人であることを公表する。彼の県令の女婿となるよりは、再会したばかりの恋人と清貧のうちに一生を終えるとの決意に、李世民は二人の媒酌を買って出る。しかし県令はそれを阻み、二人を捕らえて牢に押し込めたばかりか、李世民にも辱めを与えたのである。

日が落ち足元の覚束なくなった長安路を、上着を剥がれ寒さに震えながら、空腹を抱えた李世民がトボトボと往く。彼はここで、県令の横暴によって虐げられた百姓の怨嗟を体感する。いかに制度を整えようと、皇帝の目は節穴だという痛烈な政治批判を上呈した馬周の憤り、またそのやり場の無い恨みに絶えねばならぬ民衆の悲嘆と苦悩に、やっと思い至るのである。

その翌日、突然聖駕が県令の下へ行幸した。県令は昨日のマヌケな男が実は皇帝であったと、その時初めて知って腰をぬかす。しかし時既に遅く、女店主は県令の無法な仕打ちによって最早虫の息、皇帝の前で自らの指を喰い破り、血の目を入れて息絶える。最後の言葉は、「君よ、やり場の無い民衆の憤りを忘れたもうな」

李世民は馬周を登用して、無能な管理が横暴の限りを尽くす現状を改め、唐代磐石の基とすることを誓うのだった。

このVCD、画像は悪く音は割れ、ところどころブチ・・・と切れたりして、コンディションは最悪である。唱を鑑賞するとかいうレベルのものでは全く無い。それでも、やっぱり張学津はよい♪ ナマモノの彼がもう一度見たいと、改めて思った。
 
しかし、字幕が歌唱部分にしか入らないのは、極めて辛い。にも関わらず、セリフの端々にウイットの効いた風刺が盛り込まれていることは、客席の反応からも伝わってくる。上に立つ者に目がなければ、権勢欲と汚職に塗れた官吏が蔓延り、民衆の怨嗟の声は決して届かない。しかし、民の中にはそのような怨嗟の声が鬱積しているのであり、上に立つ者は苦言に耳を傾け、官吏の選任を適正に行い、悲憤に倒れた民衆の声を、決して忘れてはならない。この新編京劇は、中国共産党中央部に対して発せられた、強烈な政治的メッセージなのである。

言論が厳しく統制されている情勢下において、政治批判を過去の歴史的事象の中に投影して発信する事例は、枚挙に遑が無い。1989年の天安門事件を経て約5年、そのような時期にこの新編京劇画龍点睛が上演されたという事実が、ワタシにとっては大きな衝撃であった。『中国京劇』にどんな論評が載ったのか、ちょっとやそっとでは見つけられない本の山をひっくり返して探してみようと思う。

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